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セイヨウカラシナ
(Brassica juncea Czern アブラナ科アブラナ属)
(周南市遠石)
西アジア原産の一年生草木。温帯を中心に分布し、熱帯の一部にまで広がる畑地雑草であるが、野菜としても利用され、エジプト、ロシア南部、インドに多く栽培される。茎は直立し、高さ30〜80cm、無毛で白緑色。葉は下部のものは長さ30cmに達し、しばしば羽状に分裂、縁に鋸歯がある。上部のものは全縁である。花は黄色の十字形花で、直径1cm、上方のものはつぼみとほぼ同じ高さにある。ガク片は開花時には斜め上に向けて立つ。果実は線形で長さ3〜6cm。先には6〜9cmの嘴(クチバシ)がある。種子繁殖する。周年発生し、花期は春。日本には近年に帰化し、本州の一部堤防上など大群落をつくっている。
(「日本帰化植物写真図鑑−Plant invader 600種−」 全国農村教育協会、2001

セイヨウアブラナと違って葉の基部は茎を抱かない。

 
     
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セイヨウアブラナ
(Brassica napus L. アブラナ科)
(周南市東川河川敷)
ヨーロッパ原産の一年生草本。ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアなどの温帯に分布する。油糧作物として世界に広がり、野生化している。茎は直立し、分岐があり高さ50〜100cm。葉や茎はうっすらと白粉を塗ったように白っぽく、上部の葉は無柄で基部が広く茎を抱く。花は鮮黄色、ガクは開花時にはほとんど直立して相接し、花弁は長さ10〜18mm。果実は長さ5〜25mmの嘴を持つ。周年にわたって発生し、花期は春。明治初期にヨーロッパから入り、種子から油を取るため栽培された。今は北海道、本州で河原や線路ぞい野生化して群生する。
(「日本帰化植物写真図鑑−Plant invader 600種−」 全国農村教育協会、2001)
 
     
オオキバナカタバミ(オキザリス)
(Lycoris radiata ヒ属)
「オキザリス」として販売される。葉にある斑点が特徴。土の移動でも増えるため、野生化し始めている。  
   
ナガミヒナゲシ  準備中  
   
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タカサゴユリ 
(Lilium formosanum Wall.Wall.)
台湾原産。わが国には1924年に導入され、庭園や切り花用に栽培されてきたが、種子の発芽から6ヶ月ほどで開花するため、近年各地で野生化して道端や堤防法面でなどで繁殖している。「日本帰化植物写真図鑑」(全農教出版)  
   
メリケンカルカヤ  準備中  
     
シロバナタンポポ
(Lycoris radiata ガ属)
準備中  
   
スミレ 準備中  
     
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ヒガンバナ
(Lycoris radiata ヒガンバナ属)
<彼岸花>秋の彼岸のころに花が咲くことからこの名がある。マンジュシャゲ(万珠沙華)ともいう。中国原産の多年草で古い時代に日本に入ったと考えられている。田のあぜや土手、人家の周辺、墓地などに生え、群生することが多い。花期は9〜10月。花茎は高さ30〜50aになり、先端に朱赤色の花が集まってつく。花には長さ4aほどの細い花びらが6個あり、強くそり返っている。雄しべと雌しべは花の外につきでる。花が終わった晩秋に葉がのびだし、越冬して翌年春には枯れてしまう。葉は光沢のある深緑色で厚く、長さ30〜60aの線形。有毒植物だが、鱗茎をすりつぶして、水でよくさらせば食用になる。昔、飢饉のとき利用した。(分布 日本全土)
 (山渓ポケット図鑑3秋の花 且Rと渓谷社1994)

日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。故に、雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない。(遺伝子的には雌株である)中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。
 (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
 
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シロバナヒガンバナ
(Lycoris albitlora ヒガンバナ属
シロバナヒガンバナは赤いシナヒガンバナと黄色いショウキズイセンの自然交雑種です。クリーム色、うす紅色を帯びたものもある。花弁はヒガンバナほど強く反り返らず、へりのしわも弱い。花びらの幅が普通の赤いヒガンバナよりは広く、ショウキズイセンよりは狭い。

古い時代に九州に持ち込まれたためか、九州には多いとされる。 白いヒガンバナには園芸種もあり、「リコリス」と呼ばれる。
 
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シナヒガンバナ
(Lycoris radiata Herb. var. pumila Hort.)
中国原産のヒガンバナ。日本のヒガンバナより早咲きで、早いものでは8月の上旬から咲き出す。花はやや小形。稔性のある二倍体で、種子ができる。日本国内にも多少分布する。
 

ショウキズイセン
(Lycoris traubii ヒガンバナ属)
<鐘馗水仙>暖地の山野に生える多年草。9〜10月、高さ60aほどの花茎がのび、先端に鮮やかな黄色の花を数個横向きにつける。花は長さ6〜7aで、花びらの先は少しそり返り、雄しべと雌しべは花からつきでている。花のころは葉はなく、晩秋にのびてくる。葉は黄緑色で光沢があり、長さ30〜60a、幅2〜3aの線形。翌年の夏には枯れてしまう。(分布 四国〜九州)
 (山渓ポケット図鑑3秋の花 且Rと渓谷社1994)

ショウキズイセンは沖縄や九州、四国の暖かい野山に昔は普通に見られたが、花が美しいので採取して庭に植える人が絶えず、現在はほとんど消滅してしまったという。